青年の深刻な労働環境が明らかに 山梨労働局への要請に同行しました

10月20日に東京の明治公園で開催される「全国青年大集会2013」に向けて、山梨実行委員会のみなさんが山梨労働局に要望書を提出したので同行しました。

 

要請項目は以下の6つ。

〇雇用主に労働時間の管理を徹底させ、残業代をきちんと支払うよう指導してください。

〇非正規労働者も含めて年次有給休暇の権利を知らせ、完全取得できるよう指導を徹底してください。

〇条件を満たしている労働者が社会保険に加入できるようにしてください。

〇24時間営業店で深夜の一人勤務は、防犯上も法律で定められた休憩を確保する上でも問題です。複数体制をとるよう指導してください。

〇深夜労働などへの割増賃金を支給するよう指導してください。

〇以上のような指導を徹底していただくためにも、労働行政に関わる人員を抜本的に拡大してください。

 

6点目に関連して、山梨労働局の担当者によると、県内の労働基準監督官のうち、職場への立ち入りなどの現場の業務に携わっている人は「十人ほど」とのことです。

労働条件の確保と向上、働く人の安全や健康の確保などのためには、大幅な体制強化が必要だと感じました。

若者を使いつぶすようなことをしていたら日本の未来はない

要望書提出に先立って、山梨県実行委員会のみなさんが実施した「青年生活実態調査」の結果が衝撃的です。

 

県内の青年労働者にアンケート調査を実施して62人が回答したのですが、残業手当の不払い、有給休暇を取得できない、長時間労働など、深刻な実態が明らかになりました。

 

山梨県実行委員会の代表が「若者を使いつぶすようなことをしていたら日本の未来はない」と訴えましたが、深刻な実態をつかんだことでさらに力を増し、胸に迫ってきました。

 

山梨労働局の担当者の方が「いわゆる『ブラック企業』の問題が、山梨でも全く無関係ではないという認識を新たにさせていただいた」と話していましたが、そう言わしめる力がありました。

 

 

「24時間営業店調査」の結果についてはこちらに紹介されています

全国青年大集会ブログ

http://blogs.yahoo.co.jp/seinen_koyou_syukai/folder/963976.html

 

甲府市労政課と懇談

さて、我がまち甲府市は、県内27市町村で唯一、労働問題に対応する課を持っています。

 

「青年生活実態調査」の結果を甲府市にも知らせなければと思い急きょ、「山梨県実行委員会」のみなさんといっしょに、市労政課を訪問しました。

 

急きょ=

午前中に電話→課長は会議中で離席→昼前に折り返しの電話→午後時間をつくってください!!

 

ムリを言いましたが、課長は快く会ってくださいました。

ありがとうございます <(_ _)>

 

課長からは、労働相談会の開催や、働く人の権利についての冊子発行など、市の取り組みについて、説明をしていただきました。

 

希望を持って働ける社会をつくるために奮闘します

「青年生活実態調査」で、一端ではありますが、深刻な実態が明らかになりました。

 

若い人たちが未来に希望を持って働くことのできる社会をつくるために、奮闘していこうと決意を新たにしました。

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コメント: 1
  • #1

    菅沢 三郎 (土曜日, 12 10月 2013 11:22)

    深刻な青年労働者の深夜労働などの実態を調査して、労働局へ申し入れた。青年ユニオンは、素晴らしいことをした。清水さん。ほかの分野でもこうした活動を期待します。