介護保険の充実を求める要請書提出に参加しました

甲府市介護保険をよくする会のみなさんがおこなった、「介護保険の充実を求める要請書」の提出に参加しました。

 

「介護保険料を払えずに利用料3割負担のペナルティーを受けた人が、手すりのレンタルをあきらめた」

「要支援の人が、家事援助でヘルパーが関わっていることで、介護サービスを使わずにひとり暮らしを続けられている。ヘルパーの専門性を評価してほしい」

 

など、

参加したヘルパーさんや医療福祉相談員さんから、介護保険をめぐる深刻な事例や切実な声が紹介されました。

 

現場の声を届けて、安心して暮らせる介護保険を実現していきたいと思います。

 

- - - - - 要請書の内容は以下の通りです - - - - -

 

 

介護保険の充実を求める要請書

 

 

 市民の福祉向上のために尽力されていることに敬意を表します。

 

 私たちは、介護保険利用者、家族、サービス事業所など有志が集まって、「介護が必要になっても住み慣れたこの甲府市で暮らし続けていけるように、介護保険制度や、地域ケアシステムなどがどうあればいいのか考えていきたい」という思いのもと、活動しています。

 

 「介護の社会化」を掲げて介護保険がスタートして13年が経ちました。この間、利用者は増えましたが、家族の負担はいまだに重く、毎年10万人以上が介護退職を迫られ、「老老介護」「介護難民」などのことばも生まれています。

 

 しかも厚生労働省は、要支援1、2を介護保険給付から外す、特別養護老人ホーム入所を要介護3以上に限る、所得によって利用料を2割負担に引き上げる、低所得者でも預貯金や不動産があれば、施設の居住費、食費を補助しないなどの案を示しています。これでは、いま以上に介護保険が利用しにくくなり、「保険あって介護なし」といわれる事態がさらに深刻になりかねません。

 

 いま必要なことは、国民の負担増を抑えながら介護制度の抜本的改善を図ることです。介護保険制度をよりよくし、安心して老後を迎えられる甲府市をつくるため、以下、要請します。

 

 

 

 

 

要請項目

 

 

 

1.介護保険料、利用料などの費用負担を減らしてください。低所得者の負担軽減策を広げてください。介護を必要とする人が「お金がなくて介護を受けられない」という事態が起こらないようにしてください。

 

2.特別養護老人ホームをはじめとする施設の整備を急いでください。

 

3.介護保険料や利用料の未納の背景を甲府市としてつかみ、親身な援助を図ってください。

 

4.地域密着型サービスを、市内全域で利用できる体制を整備してください。

 

5.介護保険にたいする国庫負担割合を引き上げるとともに、介護基盤の充実(特別養護老人ホームの入所待機者解消や、小規模・多機能施設、グループホームのきめ細かな整備など)に対する財政支援を強めるよう、国に求めてください。

 

6.利用者負担増や給付の削減(要支援者の保険給付外し、特別養護老人ホーム入所を要介護3以上に限る、利用料の2割への引き上げなど)を行わないよう、国に求めてください。

 

 

 

以上